1984
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織物をはじめる。その後、独学で学んだ技術を使い、家の周りにふんだんにあった自然素材、イネ科の草などを入れたタピストリーを制作している。
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1998〜
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和紙作りを始め、同時にバスケタリーに出会う。
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1997・1998
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東京テキスタイル研究所のワークショップなどに参加、組む技法を展開したバスケタリーの作品を作り始める。
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2000
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13回バスケタリー展より以後も毎回参加。楮を漉いた紙で組んだ”たたむシリーズ”『流れる』を出品。
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2001
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紙になる一歩手前のタパを使った作品『棚田』を発表する。
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2002
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たたんで積み上げた上部が傾くという作品『swing』を発表。”たたむシリーズ”で動きのエネルギーを視覚化した。その後もシリーズは続く。
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2005
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作品『地下水』を発表。紙紐と和紙を組んだ作品を作る。
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2006
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他の素材との面白い組み合わせを探して、ヤシの葉と紐を組んだ”たたむシリーズ”を発表。動きのあるフォルムを完成した。
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2007
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2005年発表の『地下水』はその後発展して、2007年に作品『醗酵のかたち』となり、パラフィンワックスにつけた和紙が重く沈みこんで紙紐で組んだ部分と高さの違いが出るという新しい形の生成方法へとつながっている。
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Q1
岩崎
さんにとって「バスケタリー」と 「紙すき 」の関係はどのようなものですか?
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Answer:
バスケタリーと紙すきは11年前、同じ年に始めました。何の変哲もないただの潅木が真っ白な美しい紙になっていくのは実にドラマチックです。紙をすくことより楮が紙になっていくところを見たくて講習を受けました。その後、仲間と「ななめの会」を結成、いろいろな技法を習得、研究するようになり、いつの間にか様々な紙を漉く事に夢中になっていました。
一方、バスケタリーでは単純で覚えやすいプレイティングという技法が気に入りました。一つ組むごとにカチッと決まるところがいいのだと思います。楮やほかの樹皮、クラフトテープなどで、制作していたのですが、自分で漉いた和紙が身近にあるようになり、自ずとそれをバスケタリーの材料に使うようになったのです。
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実験的な和紙
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Q2 素材を選ぶ基準やこだわりはどのようなことですか?
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Answer:
なるべく身近にある素材を選びます。近くに川があって、イネ科、カヤツリグサ科などの草や楮が生えていますが、美しいものです。
また、手に入れた素材の変化を試みることもします。例えば紙を使う場合、紙そのもの、紙細工みたいなのはいやなのでパラフィンをかけたり、何かいたずらをして、紙でないような質感を楽しみたいと思っています。素材の表情を変える実験的なことが好きです。
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近所の川に自生する楮
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Q3 どのようにして素材としての紙を創り出すのですか?
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Answer:
和紙の場合は、楮を煮ることから始まり、紙に至るまで全て肉体労働が伴います。
一人で作業は出来ないので仲間と相談しながら作る紙を決めます。いろいろなアイデアが出て横道にそれたり失敗したりして作っています。
バスケタリーの素材としては、厚く漉く、繊維質の素材を混ぜてすく、柿渋をかける、揉み紙にする、縫う、などしていますが最近はパラフィンをかけることをしています。温めたパラフィンの入ったボウルに紙をさっと通すと温度や和紙の条件によって出来る紙の透明度や厚み、ひび割れの感じなどが違ってくるのです。
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落ち葉を入れてパラフィンをかけた実験的な和紙、氷のよう。
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Q4 素材の性質が作品全体に与える影響を意識して利用しますか?
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Answer:
はい、意識します。
最初にこの素材と技法で何か面白いことが起きるんじゃないかと設定して作り始めます。その後はだんだん面白いことになっていく場合もあるし、予想した以上のことが無かったりしますが、なるべく最初の設定のままに完成させます。そうすることで、次のためのヒントが見つかることがありますから。
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Q5 技法と素材がマッチしたと手応えを感じた最初の作品について聞かせてください。
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Answer:
プレイティングは、平たいテープ状の素材を使うのが作業しやすいのですが丸いヒモ状のものは滑って編み組みがやっかいなものです。それをどうしたらうまくプレイティングできるかと、考えた末できたのが2005年の『地下水』という作品です。平たいもので丸いものの動きを抑えて組むという方法を見つけたのです。
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Answer:
単純作業によって形成された形、なるべく意図しない形を求めています。シンプルな例えば直方体が好きです。直方体の塊を組んでいくそのプロセスで、何が起こるかをじっと待つというか、楽しむことにしています。形を作るというよりは、組む行為の中で何かフォルムに関係することを見つけていく、ということでしょうか。
和紙を使うということもあり、重ねて組むことは必然的になりました。「くりかえす」 「積み重ねる 」という作業をしている日々に充足感があります。

『土の風景』(部分)
ヤシの葉、紙ひも、2007年制作
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いろいろな素材の”たたむシリーズ”
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Q7 どのように作品のタイトルをつけますか?
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Answer:
情感的なタイトルの付け方をしないでおこうと思っています。作品を作るプロセスの中で起きてきたことを考えながら付けるようにしています。タイトルも作品理解のヒントになるので、見る人にとっても大事だと思います。タイトルは大切にしたいですが、言葉と作品を結びつけるのはなかなか難しいです。
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Q8 2007年度のバスケタリー展の出品作品「醗酵のかたち」解説してください。
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Answer:
温かみのある白の和紙と冷たい無機質の白の荷造り紐を素材としました。厚く漉いた和紙には透明感とさらに厚みを求めてパラフィンをかけました。プレイティングで積み重ねていくうちに,紐の固さと和紙の柔らかさとの間に「層」のズレが生じ、和紙の部分は低く、荷造り紐の部分は小高く、なだらかな山の形になりました。押しつぶされた層の下のほうからぷつぷつと気泡がわいてくるようなエネルギーが感じられる形が現れました。
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Q9 今、作品づくりの中でどのようなことに興味がありますか。また将来どのような作品をつくっていきたい、目指したいと思っていますか。
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Answer:
紙に限らず、いろいろな素材をプレイティングしてみようとおもいます。
また、紙においても素材感の変化を試みるつもりです。密度の高い作品と、空気感のある軽やかな作品、両方作ってみたいです。
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"たたむシリーズ”
新聞紙・墨
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Interview with Artists
第3回 岩崎 睦美
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